6月9日松江市のサンラポーむらくもで結成75周年記念大会を開催した。来賓、会員、ボランティアなど115名の参加があった。
第1部式典では会長が挨拶の中で視覚支援センター設置について訴えたところ、来賓挨拶で県知事から歩行訓練士の養成などについての言葉が述べられた。
また、会の事務局を長年受け持って支援するライトハウスライブラリーも含む社会福祉法人 島根ライトハウスと点字図書、録音図書の製作に取り組んできたライトハウスライブラリーボランティア連絡協議会に感謝状を贈り感謝の意を表した。続いて特別功労表彰として13期26年会長を務めた故小川幹雄名誉会長と第64回日盲連全国盲女性研修大会に女性部長として尽力した安達けい子理事に表彰状を贈りその功績を称えた。その後県知事、県議会議長、松江市長より祝辞が述べられた。
第2部の記念講演会では日本視覚障害者団体連合会長代理として来県された日視連将来ビジョン推進委員会委員長・弁護士、大胡田誠氏による講演会においては、特に「建設的対話」という言葉が印象に残った。
第3部の祝賀会は、県障がい福祉課課長など5名の来賓祝辞をいただき、祝宴に入った。歴代の事務局長二名から在任中の思い出が述べられる一面もあった。後半は視覚障がい当事者のハーモニカによるミニコンサートと、会員有志によるカラオケを楽しんだ。会場には故小川幹雄名誉会長の写真が置かれ、祝宴を見守った。
大会決議の概略は次のとおり、1.県の視覚障害者支援センター設置。2.県をはじめ手つかずの市町村に障害者差別解消条例の制定。3.視覚障害者の移動の安全確保のため駅ホームを含む誘導ブロックや音響信号機の設置。4.視覚障害あはき業の業権を守るため無資格業者の取り締まりの徹底とあはき師等法19条の堅持。5.読書バリアフリー法を踏まえ視覚障害者用ポータブルレコーダーの給付対象制限の見直しと拡大読書器の給付基準額の見直し。6.ICT推進や無人化等によって視覚障害者を取り残さない仕組みや新たな困難を見出さない対策。7.テレビ字幕の音声化特に緊急放送の充実。8.高齢視覚障害者や独居者のため同行援護事業者、ホームヘルパー制度がどの市町村でも公平に受けられること。居宅生活が困難になった際にはグループホームや盲養護老人ホームへの速やかに入所できるような配慮。9.視覚障害者の選挙権行使を保障するため点字、音声、拡大文字による選挙公報の義務化