6月16日(日)平田で白杖歩行講習を開催しました。
参加者の堀内重光さんからご感想を頂きましたので掲載します。
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さる6月16日、平田の福祉館、並びに周辺において、県視障協の事業の一つである白杖歩行訓練が、歩行指導員を含めライブラリーの職員の皆さんのご指導、ご協力により行われました。
私が歩行訓練を受けたのは、さかのぼること40年以上前のこと、盲学校の養訓の時間に数回受けただけですので全くの初心者と言ってもいいでしょう。
ちなみに我が家は、小川前会長曰く、「あなたの住まいは、まさに天空の城だなぁ」と称されるような高台にあります。白杖を使用するのは、我が家の急な坂の昇り降り、敷地内をうろうろする程度です。
当日は、皆さんの自己紹介からはじまり、2グループに分かれ、私のグループは、福祉館の廊下に出て白杖の握り方、状況により白杖のつき方を変えるなど、基本的なことを教えて頂きました。
地面を左右につきながら進むタッチテクニック、左右に滑らせながら進むスライド法、いずれも初めて聞く言葉でした。屋外では、屋内での基礎的なことをもとに、距離を長くしての歩行、縁石を利用しての歩行、横断歩道での白杖の使い方、障害物の確認の仕方等教わりました。
しかし屋内とは勝手が違って、コンクリート舗装に白杖がつかえ、廊下のように滑らかに扱えないのに戸惑い四苦八苦しました。そうなるとリズムも崩れ、左右同じ手と足が出たりしてまるでロボットのような歩行です。その度に立ち止まり、修正してまた進むといった具合でした。白杖一本で状況の変化に対応し、行動される方を改めて尊敬しました。
時々、伊藤さんから、激励やお褒めの言葉をいただき、その時は一瞬自分が上達したのではないかと錯覚し、それまで緊張続きで感じなかった風さえ心地よく感じられました。誰しも褒められて悪い気はしないものですから。さすがプロの歩行指導員。
最後に屋内の階段を利用して、白杖の使い方を教わりましたが、やはり昇りより降りの方に恐怖感を感じました。
2時間余りの間にいろいろ教わりましたが、個人的には自信とか、達成感には程遠いもので、生まれたての赤ん坊がやっとハイハイできる程度、いやそれ以下かな。これからも、このような機会があれば参加させていただき、褒められなくても風を感じられるようになれればと思っています。
ライブラリーの皆さん、本当にありがとうございました。参加者の皆さん、お疲れさまでした。
終えてからのビールの味は最高でした。
(以上です。)