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熊本大会に参加して

2024年6月2日(日)〜3日(月)に開催された、第77回全国視覚障害者福祉大会 熊本大会 に参加いただいた会員Mさんから、感想をいただきました。

第77回 日視連全国大会に参加するため熊本に行きました。熊本と言えば、熊本 城。今回 の熊本大会は、熊本城に近く会場があるホテルから歩いて数分の商店街を歩 くと道の先に熊本城が見えます。青空をバックに黒いシルエットの熊本城はまるで城 下をいつも上から見守っているようです。  早速、熊本城に向かいます。熊本地震によって痛々しいほどに崩れてしまった石垣 はコンクリートで固められ、そこだけが白く目立ちます。完全復旧するのは2052 年だと言われています。

大会分科会には「職業」を選び参加しました。討議内容の中心は、マイナ保険証に ついてでした。保険診療が出来なくなり廃業を考える人が少なくないという現実。デ ジタル社会になり、その流れに乗れない人たちは置いて行かれる社会とは?バリアフ リーについて考えてしまう。

盲学校の理療科のあり方についても問題が多いです。視覚障がい者が安心して仕事 ができる道がどんどん狭く厳しくなっている気がするのは私だけでしょうか?

熊本城の石垣は一日に修復できる石の数が三個。しっかりと積み上げるには時間が かかるという。私たち視覚障がい者が、安心安全に暮らせる世の中を目指すのも石垣 を積むようなものかもしれない。私の時代では間に合わなくても一個一個積み上げて 理想とする社会を目指してほしいと願いながら熊本大会を終えました。